ブドウ畑は大きく3ゾーンに分かれており、イタリア最北部のドロミテ渓谷地域ではピノ・グリージョ、ガルダ湖北部はシャルドネ、ガルダ湖南部ではメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培を分けています。
イタリア最北部の
ドロミテエリアの畑は、一見「こんなところでワインが造られるのか?」と思ってしまうような、切り立った岩肌が露出した岩壁の山々に囲まれており、石灰質と斑岩質の混じり合った土壌が特徴です。
石灰質といえばフランス・シャンパーニュ地方が有名ですが、
ドロミテ渓谷はアルプス山脈の地殻隆起の恩恵を受け、火山岩質の特長も強く、ジュラ紀の化石土壌が主体なシャンパーニュ地方よりも複雑なミネラル質が形成され、ブドウに影響を与えています。
ガルダ湖北部は早朝ドロミテ渓谷から冷風が流れ、太陽が出るとガルダ湖から湿気のある暖かい風が流れてくるため、昼夜の寒暖差が大きく良質なシャルドネが栽培されています。
ガルダ湖南部周辺は比較的温暖な地域ため、ブドウが熟してしっかりしたワインが出来上がります。
テッレ・デル・ノーチェの赤ワインはブドウが完熟するまで待って収穫しているので、低価格ワインの赤ワインにありがちな青臭さもなく、果実味豊かなワインに仕上がっており、同価格帯のイタリアワインに比べて質の高さが特徴です。
このように、各エリアの特徴を十分に把握し、その長所にあったブドウ品種を管理・栽培する事により高品質なブドウを収穫することを可能にしています。