ヴィニャ・フェレール(スペイン) / ワイン

ヴィニャ・フェレール Vinya Ferrer

ヴィニャ・フェレール

Vinya Ferrer -ブランドストーリー

スペイン北西部タラゴナ県のボット村にあり、ボット村出身の友人関係にあったマルセル・カレラとラモン・ビニャの2人が2010年に立ち上げた極小規模ワイナリー。
テラ・アルタは、スペインナチュールを語る上で欠かせない人物“ラウレアノ・セレス”がいる土地です。
年間生産本数は4,000本。マルセルの叔父が所有していた建物をワイナリーに作り変え、小規模生産を2010年に開始。マルセル・カレラは
醸造を担当し、ラモン・ビニャは葡萄栽培を担当。ラモンは元々葡萄栽培農家で、共同組合に葡萄を
持って行っていたが、自らで醸造したいとの気持ちと、共同組合の生産効率を上げる為に若い樹齢の
葡萄栽培へ推進する事に理念が合わず脱退しました。
4ヘクタールの畑を所有しており、ガルナッチャ、マカベオ、カリニェナ等を栽培。二酸化硫黄、ボルドー液も不使用で、少量ながらランシオ※
の生産も行なっている。ヴィニャ・フェレールが造り出すワインは、どれもブドウ本来の味わいをそのまま詰め込んだ、ピュアな味わいが特徴です。
メイン・ブランドのNar I Tornar(ナル・イ・トルナル)カタルーニャ語で「行って帰る」という意味で、出ていってもこの土地に戻ってくる
意味を込めて「いってこーい」を表現します。

畑と栽培について

地中海から直線距離で 30km ほどの内陸に位置。ボット村
周辺に畑が点在する。とにかく雨が少なく、乾燥していて、
夏は暑く夜も気温が下がらない日も少なくない。年間 300~
400 mmほどのペネデスより雨が少ないというから非常に少ないと言える。
Bot のある辺りはそれでも、海からの風ガルビナダと北からの冷風シエルソの両方が吹き入れる限られたエリアの中にあり、冷涼さと水分がある程度もたらされる。
それでもどうしても重く疲れるワインになってしまう。
それを”造り”、ではなく、”畑”からフレッシュ感のあるブドウを得ることで実現したい。
そのために、早い段階で収穫する他に、除葉や摘芯をしないことで、房を直射日光から守り、できるだけゆっくり成熟、樹液が葉や茎に行き渡り、房だけに集中しないようにする。
葉をカットすると、樹液が葉や茎を行き来しなくなり、房に全て行ってしまい、高密で粒の大きいブドウになってしまう。
それは求めることではない。
彼らの畑のブドウは、低密で、小粒の印象だった。ゆっくりと成熟し、糖が上がり切らず酸が保たれた
状態で収穫できること。それを畑から追求。彼らの畑は健全で、葉も力強さが感じられた。
基本硫黄撒布のみ、銅剤は使わない(必要がない)。ビオディナミはこれから少しずつ。
ガルナッチャ 2,500株
ガルナッチャ・ブランカ 2,500株
マカベオ 2,500株
カリニェナ 1,000株
モリニーリョ 500株
計 4 ha の自社畑と契約畑。

モリニーリョは、ガルナッチャと同じファミリーで、昔からこの土地にある品種です。

一部の畑は、粘土質の土壌にミネラルを多く含む方解の地層が走っているのが見られる。
20年程前には、この地にカベルネなどのフランス品種が入り込んで、ガルナッチャ・ブランカなどの古木
の畑が多く引っこ抜かれた。土地の個性は土着の品種で、と土着品種のみにフォーカスし、栽培をしている。
(写真は、収穫前のモレニーリョ)

醸造について

とにかくシンプル。プラスチックバットで温度管理なし。熟成は 500 リットル容量のステンレスタンクのみ。SO2 無添加。

作り手からのコメント

「No os preocupeis, ya saldrá. 心配するな、
         信じれば必ず良いワインができるよ。」

これが私たちの信条です。


2019ヴィンテージ情報
雨がほとんど降らなかったが、ガルナッチャの開花期に雨が当たり、ミルランダージュでガルナッチャの収量減。逆にマカベオの収量は高かった。収穫期に雨が降ったが、ブドウは健全。凝縮感あるブドウ。収穫期の雨でアルコール度がやや穏やかめに仕上がりました。

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NIHON SHURUI HANBAI CO., LTD.