地中海から直線距離で 30km ほどの内陸に位置。ボット村
周辺に畑が点在する。とにかく雨が少なく、乾燥していて、
夏は暑く夜も気温が下がらない日も少なくない。年間 300~
400 mmほどのペネデスより雨が少ないというから非常に少ないと言える。
Bot のある辺りはそれでも、海からの風ガルビナダと北からの冷風シエルソの両方が吹き入れる限られたエリアの中にあり、冷涼さと水分がある程度もたらされる。
それでもどうしても重く疲れるワインになってしまう。
それを”造り”、ではなく、”畑”からフレッシュ感のあるブドウを得ることで実現したい。
そのために、早い段階で収穫する他に、除葉や摘芯をしないことで、房を直射日光から守り、できるだけゆっくり成熟、樹液が葉や茎に行き渡り、房だけに集中しないようにする。
葉をカットすると、樹液が葉や茎を行き来しなくなり、房に全て行ってしまい、高密で粒の大きいブドウになってしまう。
それは求めることではない。
彼らの畑のブドウは、低密で、小粒の印象だった。ゆっくりと成熟し、糖が上がり切らず酸が保たれた
状態で収穫できること。それを畑から追求。彼らの畑は健全で、葉も力強さが感じられた。
基本硫黄撒布のみ、銅剤は使わない(必要がない)。ビオディナミはこれから少しずつ。
ガルナッチャ 2,500株
ガルナッチャ・ブランカ 2,500株
マカベオ 2,500株
カリニェナ 1,000株
モリニーリョ 500株
計 4 ha の自社畑と契約畑。
モリニーリョは、ガルナッチャと同じファミリーで、昔からこの土地にある品種です。
一部の畑は、粘土質の土壌にミネラルを多く含む方解の地層が走っているのが見られる。
20年程前には、この地にカベルネなどのフランス品種が入り込んで、ガルナッチャ・ブランカなどの古木
の畑が多く引っこ抜かれた。土地の個性は土着の品種で、と土着品種のみにフォーカスし、栽培をしている。
(写真は、収穫前のモレニーリョ)